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ゴースト・イン・ザ・プリズム
¥2,420
夏休み、中学生のジュンは、ハチドリ型分身ロボットに乗り移った妹ミナと友達のザジとともに、急に亡くなった叔母・アンの住んでいた街へ出かけることに。 途中、死んだ人に会える『プリズム』のうわさを聞いて……。 自閉スペクトラムの子どもの旅の物語。 YAノベル。 対象年齢:中学生~ UDフォント使用・ふりがな多め イラスト:岩﨑美空 ※日々詩編集室より刊行
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家父長制アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』
¥1,500
わたしたちの声が、沈黙に覆い隠されないように 家父長制に対するアンチテーゼとして、父親の死体を棄てにいく小説だけを集めた文芸アンソロジー。 【仕様】B6サイズ/302ページ/フルカラーカバー 【警告】本アンソロジーは「父親の死体を棄てにいく」ことを題材としたアンソロジーであり、一部の作品には以下の描写・表現が含まれます。 暴力、家庭内暴力、性行為、性暴力 該当作品には事前に注意書きを付しています。閲覧の際にはフラッシュバック等にご注意ください。 ≪収録作≫(敬称略) ●Sewing Pieces Together(落山羊) 「次のお話を探そう」とあなたがノートをめくり、わたしは首を横に振る。「探すのはお話じゃなくて、夢だ」。語られゆくいくつもの断章について。 ●平成バベルの塔(マルチョウ) 時はバブル。空前絶後のタワマン建設のため、あやこは立ち退きを拒む「毒島倉庫」の説得に赴く。「毒島倉庫」の社長毒島鏡子は、呪う女として知られているが――。 ●外の世界は雪(黒田八束) 二〇一九年、コロンビア。とある法が共和国大統領によって承認されたその年、死期を悟った「わたし」は行方不明の妹に向けて手紙を書きはじめる。 ●いまはリビングデッド(梶つかさ) 「『リビングデッドとは、隷属する死肉である』」――研究者であるアルバが「作った」のは、特異な子どものリビングデッドだった。 ●歩けよ象ども(オカワダアキナ) ある朝あたいが目を覚ましたら、三人のパパたちはプールの中で死んでいた。あたいは、パパたちの死体をどうにかしようと奮闘し、ついには育った島を旅立つ。 ●いずれフーリは地に満ちる(ピクルズジンジャー) 戦魔女のアジナは、依頼を受けかつてゲリラに占拠されていた廃村を訪れる。そこでアジナは、フーリと呼ばれるひとりの魔神の少女に出会うが。 ●おお、同胞よ、父の言葉よ(孤伏澤つたゐ) 信用できないことばを喋るとされた父の死骸を棄てに、一族で一番の蛇狩りの男は飛び立つ。 【試読】 https://xfolio.jp/portfolio/K_yatsuka/works/716654 装画:タママ八月/挿絵:せん
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光や風にさえ
¥1,110
この物語は私の記憶を再構築したもので、「こうだったのではないか」── そして「こうであってほしい」という願いを織り交ぜている。 未亡人として貧しい暮らしを送りながら、日系移民の社会に息苦しさを覚えるナオミ。 あるとき船着き場に現れた2世の少女に導かれ、より生きやすい場所、新天地を目指して開拓地からの逃亡を図る。 事故の後遺症により夫に捨てられた少女、幽閉される先住民の女性、水上で生活する娼婦……。 異国での旅を通じて、ナオミは自身が生まれ持った困難と向き合っていく。 社会から透明化された女性たちをめぐる、「語り」の物語。 【仕様】 B6サイズ/256ページ/カバー仕様、スピン製本 【試読】https://yachch.tumblr.com/post/701313270101966848/%E6%96%B0%E5%88%8A%E5%85%89%E3%82%84%E9%A2%A8%E3%81%AB%E3%81%95%E3%81%88%E8%A9%A6%E8%AA%AD